結納は必ずするもの?メリット・デメリットを解説!
結納は結婚する両家にとって大切な儀式です。それ故、各地域でそれぞれの特色があり、やり方が違うことも。しかし、近年では結婚式の多様化により、結納自体行わないというカップルが増えています。結納を行う理由は一体何なのでしょうか?結納の意味や歴史から紐解いていきます。これから結婚式を挙げるという方はぜひこの記事を読んで、結婚式の伝統や儀式を理解しておきましょう。
結納とは
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結納は結婚する2人が正式な婚姻関係を結ぶために両家が集まって行われる日本の伝統儀式です。始まりは古墳時代とされており、歴史ある日本ならではの文化でもあります。元々は、男性側の家族が女性側の家に結納品や結納金を贈り、それらを使って花嫁支度するというのが一連の流れでした。時代とともに意味合いが変化しましたが、小袖料としてお金を渡す行為は今もなお残っています。
結納は正しい形があり、全てを行おうと思ったら、時間も手間もかかります。そのため、最近では男性側が女性側の家に訪問したり、両家がレストランや料亭で食事をしたりする略式結納が一般的です。仲人も立てないケースが多く、両家だけで行うことがほとんどです。
結納と顔合わせの違い
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結納と顔合わせの違いはそれらが持つ目的にあります。結納は上記でも解説したように形式張ったものです。しかし、顔合わせは両家の親睦を深めるところに目的があります。カジュアルな食事会といったイメージでしょうか。決まった流れもなく、自由に取り決めができるのが両家顔合わせの魅力です。人によっては、婚約の証として婚約指輪や記念品を交換することもあるため、それに合わせて品物を用意します。
●顔合わせの日取り
顔合わせの日取りは結納と同じく、結婚式の半年前から3ヶ月前に行うことが一般的です。最近では、あまりお日柄を重要視されなくなりましたが、気になるという方は大安や先勝、友引にあたる日を候補にしましょう。慶次は午前中に行なうが吉とされているため、11時前後の開催がよいです。お開きは相手の都合も考え、14時か15時には終わるように心掛けましょう。
結納をしないメリット
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結納や両家顔合わせについて知ったところで、今度は結納をしないメリットを考えていきましょう。特に若者は結納自体に意味を見出せない方もいます。気持ちがないのに無理に儀式を進めてしまうと、今後の結婚生活にも影響が出てきます。しっかりとした理由があれば、両親や親族も納得してくれるはずですよ。
●節約になる
結納は結納金や記念品など何かとお金がかかる儀式です。結納金は100万円前後が相場だと言われています。新郎の収入を目安に決めていきますが、その後の結婚生活でも何かと出費がありますよね。結納の場で渡すのではなく、結婚式や出産など渡すタイミングが来たらその時に渡すという家庭もあります。無理のない範囲で取り決めをおこなっていくとよいでしょう。結納を行わなければ、その分の費用が浮くので、結婚生活でも助かるはずですよ。
●堅苦しい雰囲気がない
結納は形式張った堅苦しい雰囲気が漂います。簡単な食事会程度で済ませて、ラフな関係でいられるでしょう。しかし、家柄を排除できるといっても、最低限のマナーは知っておくことが大切です。これから結婚する相手方の両親や親族に恥じない行動をするように心掛けましょう。そのための予備知識をつけておくことも重要です。パートナーにどんな雰囲気の両親か聞いておくのも一つの対策ですよ。
●結婚式準備に専念できる
結納の準備期間が省かれる分、結婚式の準備に専念できるのもメリットです。結婚式は準備することが多く、特にアイテムと手作りする場合は時間が足りないこともあります。余裕のあるスケジュールで準備を進めていくためにも、結納をやらない選択もアリなのではないでしょうか。優先順位を考えながら結婚式準備を進めていきましょう。
●結納金なしのカジュアルな結納もある
結納金がいらない場合は省くこともできます。その場合は女性側から申し出をしましょう。結婚準備金を渡す男性側から申し出るのはマナー違反なので注意してくださいね。また、申し出を行う際は両親の意見も尊重してあげましょう。結納を行うことが一般化されている地域や家庭もあるため、理解を得るにはそれなりの理由を提示しなければなりません。自分たちで判断するのではなく、必ず両親も含めて、話し合いをおこなってください。
結納をしないデメリット
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最後に結納をしないデメリットを解説していきます。結納は日本の伝統儀式です。無理に取り入れることはないですが、以下のデメリットがあることも忘れないようにしていきましょう。その上で、結納をするかしないか決めていくとよいですよ。
●けじめがつけられない
結納を行わないことによって、結婚に対するけじめがつけられないこともあります。結納は非常に厳粛な雰囲気の中、それぞれの儀式が執り行われます。結納を行わないことでカジュアルな雰囲気がつくれるのはよいですが、その後の結婚生活にもメリハリがつかないかもしれません。人生の区切りとして、結納を行うのも一つの考え方ですよ。
●理解が得られないこともある
先程からも言っているように結納は昔からの伝統な儀式です。結納を行わないことに対して、理解が得られないケースも多いのが現状です。2人の気持ちを整理し、結納を行うべきかどうか判断していきましょう。両家で意見が分かれてしまった場合はなぜするべきなのか、したくないのかなど細分化して考えて見ることをおすすめします。冷静に話し合いを行い、円満に準備を進めていくことが望ましいです。
まとめ
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いかがだったでしょうか。
今回は結納について解説しました。昔ほど、結納は縛りがなくなりましたが、スケジュールや経済的な理由で結納を行わないもしくは簡略化する方が増えてきています。結婚式は2人の意思が尊重される時代なので、自分たちの考えをしっかりと持っておくことが大切です。特に両親や年配の方は結納をしないことに抵抗があるかもしれません。そのような時に対処ができるように入念に話し合っておきましょう。2人の結婚がスムーズに進められるように願っています。