教会式にはドレスルールがある!?正式なウェディングドレスの由来と意味

近年、ウェディングドレスにも様々な種類が出てきています。デザインも豊富で選ぶのも迷ってしまいますよね。せっかくの花嫁姿は特別なものにしたいところですが、実は選んだドレスが持ち込み不可となる場合もあります。結婚式スタイルの中でも気をつけて欲しいのが「教会式」です。教会式には伝統的な儀式に沿った正統派ドレスというものがあります。

今回は、教会で結婚式を挙げる際のドレスルールについて詳しくみていきましょう。ウェディングドレスの由来や意味も併せてご紹介していきます。

教会のドレスルールとは

 

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教会で結婚式を挙げる際は、基本的に肌を露出しない衣装が望ましいと言われています。AラインやノースリーブのドレスはNGとしている教会がほとんどです。もしも、肩が出てしまうウェディングドレスを着る場合は肌を隠すためのストールやレースを持参しましょう。

また、顔を覆わないマリアベールを禁止しているところもあるので、事前の確認が必要です。グローブもマストアイテムになります。肩や腕を隠せるロンググローブがよいでしょう。アクセサリーもなるべく華やかになり過ぎず、シンプルに。パールは品が良く、正統派ドレスとの相性もいいですよ。

そもそもウェディングドレスの由来って?

ウェディングドレスは花嫁を綺麗に魅せるだけでなく、歴史的意味や宗教的な背景がきちんとあります。ここでウェディングドレスの始まりをご紹介していきますね。

ウェディングドレスの起源はローマ帝国の時代からです。キリスト教の普及とともに教会での結婚式が盛んとなり、貴族たちが衣装としてウェディングドレスを着るようになりました。当時は衣装で地位や財産を示していたため、ドレスの色も赤や青、緑と豪華に着飾っていました。

現在のような白いウェディングドレスが生まれたのは17世紀末からです。イギリスのビクトリア女王の結婚式で純白のドレスを仕立てたことから始まりました。「女王が可憐な装いで好きな人と結ばれる」と幸せの象徴として支持されました。一般的に普及し出したのは18世紀後半だと言われていますよ。

和装文化のある日本では、1873年に初めてウェディングドレスが持ち込まれました。ただ、その頃はまだ西洋式の結婚式が限られた人しかできなかったため、ドレスも海外から取り寄せたものだそうです。一般的に広まり始めたのは、1960年代後半。意外と最近のことなのです。ウェディングメーカーが数多く登場したのもこの頃からだと言われています。

ウェディングドレスに合わせる小物の意味

 

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白には「無垢」や「純白」という意味があります。花嫁の純潔さを表していますよ。新しく人生をスタートさせるという意味で「リセット」と捉えられることも。ドレス自体だけでなく、ウェディングドレスに合わせる小物にも意味があるので、ご紹介します。

教会式での正統派ドレスには、顔を覆うベールにパールのアクセサリー、グローブを付けます。ストッキングやパンプスは基本的に白です。また、ティアラを身につけることもありますよ。では、それぞれの意味を見ていきましょう。

・ベール

ベールはヨーロッパで古くから使われている伝統的なウェディングアイテムです。花嫁の清らかな象徴と同時に悪霊から守ってくれるという役割があります。顔を覆うベールは花婿と花嫁との壁を表しています。ベールアップは「その壁を取り壊し、一緒になる」という意味です。

・パール

パールは花嫁の幸せを願う宝石です。「健康」「」「長寿」という意味が込められています。パールも古代ギリシャ時代からある伝統的なアイテムです。

・グローブ

花嫁を守り清めると伝えられる「グローブ」。19世紀のイギリスでは「富の象徴」として使われていました。教会式でのグローブはロングスリーブが一般的です。素材に関しても透け感の少ないサテン生地がおすすめ。

グローブを外すのは指輪交換の時だけで、「花婿のところに行く」という誓いを意味しています。

・ティアラ

ティアラは頭に乗せることで、神々から祝福と繁栄が授けられます。「永遠の愛を誓う」という意味が込められていますよ。正統派のウェディングドレスには身につけておきたいアイテムの一つです。

教会で結婚式を挙げる時の注意点


キリスト教には宗派が2種類あります。ご存知の通り、「カトリック」と「プロテスタント」です。これらは結婚式でも違いがあるのでしょうか。それぞれ詳しく見ていきましょう。

・カトリック

ローマ教皇を中心にしたキリスト教の最大宗派が「カトリック」です。カトリックの場合は結婚する2人のうち、少なくともどちらかが信者でないと結婚式を挙げることができません。また、離婚を禁じているため、初婚でないといけません。ただし、再婚の理由が死別の場合は認められます。

カトリックは神父が式を進行し、祭壇の十字架にキリスト張り付けられていることが特徴です。内装は豪華で、バージンロードも赤や緑であることがほとんど。衣装に関しては花嫁だけでなく、ゲストも含め露出控えめが望ましいです。

・プロテスタント

中世の宗教改革でカトリックから分離してきたのが「プロテスタント」です。比較的新しい宗派なので、歴史を重んじるカトリックと比べると、柔軟な考え方をしています。信者でなくても結婚式が挙げられたり、再婚でも問題なかったりします。

また、プロテスタントは教会でなくても結婚式が挙げられます。ホテルやゲストハウスに牧師を呼ぶことも可能です。プロテスタントの内装はシンプルでバージンロードも白が多いですよ。祭壇の十字架にキリストが張り付けられていないのも特徴の一つです。

衣装に関しても基本的にはカトリックと同じですが、ルールが緩いことが多いので、プロテスタントの方が自由度が増します。

まとめ


いかがだったでしょうか。

今回は教会式のドレスルールとウェディングドレスの意味についてご紹介してきました。教会式には様々な規則があり、ドレスを選ぶ際も考慮しなければなりません。しかし、ドレスに込められた意味を知れば、納得もいくのではないでしょうか。他のウェディングアイテムにも素敵な由縁があるので、調べてみると面白いですよ。教会式で結婚式をお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。