和婚におすすめ!紅差しの儀の魅力とは?

「紅差しの儀」をご存知でしょうか。結婚式を和装でやるなら、ぜひとも候補として入れていただきたい演出の一つです。親への感謝の印として結婚式で取り入れる方もたくさんいますよ。今回は、「紅差しの儀」に関して詳しく解説していきます。和婚でできる演出もまとめていますので、これから結婚式をお考えの方は参考にしてみてください。

紅差しの儀とは

「紅差しの儀」は「べにさしのぎ」と読みます。その名の通り、紅を差す儀式のことです。花嫁の母親が結婚する娘に口紅を塗ります。和装で行うことが多いセレモニーですが、洋装で行う方も少なからずいますよ。

「紅」の色である赤色は、魔除けの意味を持っています。神社の鳥居やお祝い事で食べるお赤飯も「赤」が使われているので、そのように昔から伝えられているのも納得できますね。娘の門出にこれからの幸せと無病息災を祈っているという想いが込められています。

また、紅を差す際の静かな間は、結婚前に母と娘で過ごせる最後の時間。ここまで一生懸命に育ててくれたお母さんに感謝の気持ちを伝えられるのもこの儀式の魅力です。昔の髪を結ってくれたことや服を着させてくれたことなど思い出がふつふつと蘇る大切なひとときになるはずですよ。

タイミングはいつ?

「紅差しの儀」はもともと結婚式の身支度の仕上げとして行なっていたものなので、ヘアメイクの最後に仕上げとして行う方が一般的です。もちろん、挙式前やお色直しの際に行う方もいらっしゃいます。身内にやってもらうことで、緊張もほぐれてきますよ。

最近では、着替えの時だけでなく演出としても紅差しの儀が使われています。そのため、タイミングも様々。例えば、バージンロードを歩く時やベールダウンの時などです。ゲストの前での紅差しは恥ずかしいかもしれませんが、きっと印象に残るセレモニーになることでしょう。その美しい光景に涙してしまうゲストもいるかもしれません。

紅筆は持ち込みできるの?

儀式で使う紅筆は式場で用意されていることがほとんどです。もし、お気に入りのものや思い入れのあるものを使いたい場合は持ち込みすることができます。お母さんが使っていたものや代々受け継がれているもので紅を差してもらいましょう。きっと特別な時間になりますよ。もちろん、ネットでも購入することができるので、費用を抑えたいという方にも持ち込みはおすすめの方法です。

紅筆を持ち込む際は式場に確認しておきましょう。場合によっては、別途料金がかかることがあります。

和婚でできる演出

ここからは和装で結婚式を挙げる際に取り入れたい演出をご紹介していきます。

筥追の儀

「はこせこのぎ」と読みます。筥追とは懐に挟む布製の小物入れのことを指します。昔は化粧道具やお守りを入れて使っていました。紅差しの儀同様に挙式が始まる前に行う儀式で、花嫁の母親から娘への筥追を胸元に差し込みます。筥追の儀では、母から娘への手紙やお守りを中に入れて送るのが一般的です。

懐剣の儀

筥追の儀と同じタイミングで行う儀式に「懐剣の儀」というものがあります。こちらは「かいけんのぎ」と呼ばれ、懐剣を花嫁の懐に差し込む儀式です。懐剣とは護身用の短刀のことを指します。何かあったときは家族を守る存在でありなさいという意味が込められていますよ。最近では、柄や色が可愛くアレンジされて着物にも合わせやすいのが特徴です。

水合わせの儀

「水合わせの儀」とは、両家から汲んできた水を一つの盃に注ぎ飲む日本古来から伝わる儀式のことです。それぞれ違った環境で育った2人がひとつの家庭を築いていくという意味が込められています。最近では、盃を自分たちでアレンジしている方もいますよ。2人で行う初めての共同作業ということで、和婚に人気の演出です。ゲストの心にも残ることでしょう。

折り鶴シャワー

洋装での結婚式の場合は、フラワーシャワーやバルーンリリースを行うことが多いですが、和装の場合は折り鶴シャワーが人気です。折り鶴と一緒に紙吹雪や竹とんぼなど和のアイテムも取り入れると豪華さが増します。千代紙を使っても良いですね。

折り鶴には「健康」という意味が込められています。2人の健康と幸せを願って、折り鶴を投げてあげましょう。散らばった後も写真映えしますよ。折り鶴は一人当たり5〜10羽作っておくと見栄えも満足度もちょうど良いです。ちなみに折り鶴シャワーは通販でも売られているので、時間のない方でも安心ですね。

扇渡しの儀

ブーケプルズの和装バージョンとして知られる「扇渡しの儀」。扇にリボンをつけておき、ゲストにリボンを引いてもらいます。その内の1本だけが扇と結びついていて、そのリボンを引いたゲストが新郎新婦が持っている扇をもらえるというわけです。

この儀式は、「次の花嫁に扇を渡す」という意味が込められています。また、扇は末広とも呼ばれていて、縁起の良いものです。「幸せのおすそ分け」という意味で注目を集めている演出ですよ。

鏡開き

「鏡開き」は和装ならではの演出です。清酒の入った樽を木槌で割る行為は「運を開く」という意味が込められています。縁起の良い演出としてお正月に限らず結婚式にも相応しいです。最近では、両家の両親やゲストも参加しての鏡開きが人気です。会場に一体感も生まれますよ。

鏡開きに使うお酒は、それぞれの出身地の地酒や2人が好きなお酒を持ち込むという方もいます。2人ならではの結婚式ができると良いですね。

鏡開きは通常、乾杯前に取り入れることが多いようですが、タイミングはそれぞれです。鏡を開いたら、ゲストにも升を配ってお酒を振舞ってあげましょう。

まとめ

 

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いかがだったでしょうか。

今回は和装で行う結婚式の演出に人気である「紅差しの儀」の特徴と和婚に使えるおすすめの演出6つをご紹介していきました。日本古来の伝統儀式は和装だからこそ美しく演出することができます。それぞれ意味が込められているので、歴史や由来を知っておくと良いでしょう。

また、結婚式は両親や友人、上司などお世話になった方々への感謝の気持ちを伝える大切な時間となります。ぜひ自分たちらしい結婚式をつくりあげてくださいね。