不思議な体験型アート「レアンドロ・エルリッヒ展」

美術展といえば、静かに作品を鑑賞するもの。
そんな常識を覆すような展示会「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」が六本木森美術館で現在開催されています。

本展は四半世紀にわたる活動の全容を紹介する、世界でも過去最大規模での開催です。約40の作品が集結し、実にその8割が日本初公開。すごいですよね!

さらにその多くが中に入ったり、写真を撮影できる作品で、誰もが楽しめ、新しい世界を体験できる展覧会となっています。視覚的な錯覚や音の効果で、人々の常識に揺さぶりをかけつづけるエルリッヒの作品は、まさに目の前の世界を“体験する”アート。

不思議な世界にぜひ足を運んでみてください。

レアンドロ・エルリッヒって知ってる?

ところで、レアンドロ・エルリッヒって知っていますか?

アルゼンチン出身のエルリッヒは国際的に活躍する現代アーティスト。日本では金沢21世紀美術館に恒久設置された《スイミング・プール》の作家として広く知られています。

観客自らが参加し体験することで初めて完成するエルリッヒの作品は建物や教室、地下鉄、エレベーターなど日常の中のありふれたものが作品のモチーフとなっているため親しみやすく、現代アートに馴染みがなくても、大人から子どもまで誰もが気軽に楽しむことができますよ。

写真撮影OK!作品の一部になってみよう

エルリッヒの作品の中でも特に人気がある「建物」シリーズ。

この「建物」シリーズは観客が床に置かれた建物のファサード(壁面)に寝転がって思い思いのポーズをとると、鏡の効果で、まるで重力に逆らったようなアクロバティックな体勢で、壁や窓枠にしがみついているかのような光景が生まれる、大規模な体験型インスタレーション作品です。

作品の一部になった自分自身の不思議な姿を、写真に撮って楽しむことができますよ。今回の展示会では、写真撮影OKのユニークな作品が多数展示されているので、ぜひたくさん写真を撮ってみてくださいね。

イベント詳細

■会期
2017年11月18日(土)~2018年4月1日(日)
■会場
森美術館
■住所
〒106-6150   東京都 港区 六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
■開催時間
開始:10:00
終了:22:00 ※火曜日は17:00まで
備考:※いずれも入館は閉館時間の30分前まで
■料金
一般:1,800円、学生(高校・大学生):1,200円、子供(4歳~中学生):600円、シニア(65歳以上):1,500円
※全て税込価格
■休館日
会期中無休
■URL
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/index.html